受け止め方をゆるくして、長く働く

今日、ある分野のプロフェッショナルに、身の上相談をしました。この方は歩合制の営業マンとして10年勤められた、タフなメンタルの持ち主です。

曰く、「すべき」「正しい」と考えることは自分の思い込み。現実は思い通りにならないのが当然。社会、会社には、自分にとって理不尽なことがあって当然。自分の思いが通じないことに絶望し、持たずに辞める。脆い。

わたしのメンタル問題を言い当てられている。。。

そして、結果の受け止め方をもっとゆるくするとタフで長持ちするよ、と仰いました。

「絶対の正解」がない仕事において、「すべき」「こうあるべき」とは、考えた当人にとって「正しい」ことです。しかし、受け取る相手は違うことを「正しい」と考えるのが通常と心得る。受け止め方をゆるくする一例です。

営業マンはお客様に「正しい」と考えた商品の効果、採用するメリットを提案します。しかし、お客様にそうした課題やニーズがなければ、「正しくない」ので不採用です。

自身の課題やニーズを満たせる、お客様にとって「正しい」提案をすれば、お客様は検討し、期待した結果が出れば採用に近づきます。

営業マンはお客様の「正しい」を掴む必要があります。これが分かっていなかった私は自分の「正しい」提案に留まり、お客様の「正しい」に近づく行動をせず、新規採用が少ない、目標達成出来ない営業マンでした。(更に転勤、難度高く数多い仕事を廻せなくなり出社できず、鬱病と診断され休職、管理部門に配置換え いずれこの件を振り返ります)

営業マンでない会社員であれば、お客様は上司や同僚、他部署の人です。自分は営業マンで作成資料等が提案です。

このように自分の「正しい」が相手にとって「正しくない」ことは通常であり、それを理解しないから自分の「正しい」事をいくらやっても成果が出ないのです。

その都度、自信を無くしていると、精神的に持たなくなります。

どうすればいいいのでしょうか。

相手の「正しい」を掴むことです。

まずは、相手の「正しい」に近づくことです。

提案準備で、自分の「正しい」と次に「正しい」と考える2案か3案を用意して、自分の「正しい」第一案を相手に提示します。そもそも相手の「正しい」ではないので、当然ダメ出しか放置されます。落ち込んでいる暇はありません。そのままだと何をどうすればいいのか悩んで時間を浪費し自分と相手、会社の損害です。踏んばります。

肝心なのはここで、何が相手にとって「正しくない」のか伺います。相手の「正しい」に近づけたい、その心で丁寧に粘ります。

×「どこをどう修正すればいいですか?」(丸投げ:2案3案を用意しないとこうなる)

〇「ここをこう修正すると良くなりますか?」(提案型:この為に2案3案を用意)

平社員の役割は、一発で採用されなくて当然と気持ちをゆるく持ち、自分なりの根拠と代案を用意して「こうしたい」と提案すること。要求されているのは、専門性を高めること、問題提議すること、実行責任、説明責任です。

管理職、お客様は決める権限と責任を持ちます。成功すれば評価が上がり、失敗すれば降格など処分される覚悟を備えています。この人には勝てないと思わせる経験と知識に裏付けられた言葉の重さ、存在感、影響力。会社の運命を握る経営者に判断材料を理路整然と説明し、部下を守り、叱咤激励し育ててきた実績。部下より早く仕事を始め、夜遅くまで仕事を続ける。仕事があれば休日出勤。心身休める時間は少なく、体力と精神力を維持出来る人間。

わたしの目標は

「ゆるく、長く、働く」

「専門性を磨き、業務を改善し続けること、社内、社外と交渉し自社に有利な状況を作ること」

あゝもうこんな時間。でも頭が整理できて、日曜夜の倦怠感は吹っ飛びました。